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ENTER THE REVIEW

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ENTER THE REVIEW
ブログ紹介
気になったさまざまな事柄についてのREVIEWを記していきます。
<テーマ凡例>
●REVIEW〜独断と偏見による批評・感想&記事の採録。
項目は「映画」「ミュージカル」「宝塚歌劇」など
●200w REVIEW〜観たばかりの映画のコンパクトな時評
●INTERVIEW〜取材記事の採録
●PERSON〜人物紹介記事の採録
●ONE VOICE〜日々雑感
●WORKS〜最近&これまで手がけた仕事内容のご紹介
●MEMOIRE〜想い出に残る過去の出来事あれこれ

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タイトル 日 時
200w REVIEW '17 『スイス・アーミー・マン』
マニーが“息を吹き返した”のは、 彼の口許に溜まった洞窟からの水滴の影響だけではない。 「孤独のまま死にたくない」。 切実なハンクの“相棒”の希求ゆえだ。 スマートフォンに収められたサラの面影がふたりを一心同体にし、 絶望だけの野生の森が彼らの工夫を凝らした楽園となる。 硬直したマニーの無表情が解れ、 ハンクは見過ごしていたささやかな喜びに気づく。 粗暴な父からの誕生日のメッセージメールもそうだ。 木の上から垣間見えた街の夜景は、そんな日々の終焉を意味する。 自死したマニーと... ...続きを見る

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2017/08/22 23:02
200w REVIEW '17 『笑う故郷』 Part.2
「苦しみからしか名作は生まれない」。 普遍的な社会の暗部に言及するのがダニエルの作家性であり、 舞台は故郷の町でも登場人物は架空の存在と彼が主張したところで、 読者がそれを同一視するのは止められない。 「どうして美しい小説を書かないの?」。 聴衆から問われ、ダニエルは言葉に窮する。 「作家生命の問題だ」。 しかし、彼らにとってそれは取るに足らぬ作家のエゴに過ぎず、 ダニエルの「シンプルな文体こそ読者の胸に迫る」の価値観を共有できるのは、 作家志望の若きホテルマンだけだ。 ダニ... ...続きを見る

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2017/08/20 23:31
200w REVIEW '17 『笑う故郷』
40年前に“逃げ出し”、 両親の葬儀にも参列しなかった故郷を“見下した”小説で、 ノーベル賞を受賞した彼の“名誉町民”を 誰もが手放しで歓迎しているはずもない。 幼馴染みのアントニオは開口一番、 「お前の昔の恋人と結婚した」と威張る。 ダニエルに敵愾心を露わにする“町の芸術家”ロメロを牽制する そのアントニオの言外にも、ダニエルへの嫉妬がにじむ。 「裏切り者は相手の良心につけ込む」。 絵画コンクールの賞さえコネ絡みのこの町で、 ノーベル賞を“恥じた”ダニエルの作家の気取りは何... ...続きを見る

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2017/08/19 22:42
200w REVIEW '17 『AMY SAID エイミー・セッド』
「誰が見る?俺が見たいんだ」。 “映研”の8人はエミの自殺を20年間、引きずっている。 その理由に思い当たる節はあっても、 真実は永遠の闇だ。自死は罪だ。 直子の「私たちは何でも話してきたじゃない」は嘘だ。 “ファムファタル”なヒロインをめぐる、 思春期の思慕と嫉妬を隠し持っても当然だ。 「人生のピークって誰にでもある」。 朝田の眉間には深い皺が刻まれ、 川崎はこだわりのコートを脱ぎ、美帆は髪形を変えても、 脇役俳優の岡本は未だハリウッド進出を諦めない。 「格好良い大人なん... ...続きを見る

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2017/08/17 06:43
REVIEW 『十年』 Part.2
REVIEW 『十年』 Part.2 (つづき) 『焼身自殺者』は2014年の”雨傘運動”を彷彿させる、学生たちの気概に満ちた反政府運動の継承だ。2025年の「香港には”殉教者”が必要」と学生運動のリーダー、オウヨウは宣言する。学生たちの怒りは、返還の際に”一国二制度”を約束しながら、それを反故にする共産党政権に対してのみならず、その事実に抗議の声を上げないイギリス政府にも向けられる。英国総領事館の前で抗議の投身自殺に右往左往する学生たち。抵抗運動に身を投じながらも、不器用な恋のさや当てに翻弄される彼らは、青春真っ只中の等身大... ...続きを見る

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2017/08/16 22:51
REVIEW 『十年』
REVIEW 『十年』 映画で政治を語るのは容易くない。観念的な内省の独り善がりに陥りかねず、ともすれば声高な主張ばかりが空回りするプロパガンダになる危険性を孕む。しかし、これは10年後の2025年、中国本土に政治的、経済的に呑み込まれかねない香港人の将来への不安、アイデンティティ喪失の危機に対してもはや静観してはいられないやむにやまれぬ焦燥から生まれた、香港人にとって目を逸らしてはならない”今そこにある危機”への抵抗であることは明白だ。 ...続きを見る

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2017/08/16 21:32
200w REVIEW '17 『ポンチョに夜明けの風はらませて』
「勇気を失くすことはすべてを失くすことだ」。 八兵衛の”迷言”を掲げる3人の高校生の 予定調和とは無縁の取り止めのない旅が、 卒業式までの無為な猶予期間に風穴を開け、 映画もあえて物語の無軌道を修正しない。 彼らの旅を翻弄した女たちは、 又八の根拠のない父親捜しの旅にあっさり見切りをつけ、現実に戻る。 初運転の車があちらこちらに接触しながら発進した旅が、 草叢で終焉を迎えた彼らを待つ最初の”社会的試練”は、 新車を乗り捨てられた八兵衛の一喝だろう。 ジンは受験に失敗し、ジャン... ...続きを見る

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2017/08/02 02:24
200w REVIEW '17 『追想』 Part.2
庭に投げ出された無惨な焼死体に、 ジュリアンはクララと愛娘フロランスの非情な最期のすべてを察する。 アンリコは穏やかに築きあげてきた幸福が、 瞬時にして掌から零れ落ちたと察するジュリアンの絶望を、 “抵抗”のモチベーションに見据える。 この田舎の古城は、皮肉にも勝手知ったる我が家だ。 井戸が口を開く地下道を疾走し、 マジックミラー越しに相手の動向を窺う。 その神出鬼没に、ナチスは敵が彼一人とは思いもよらない。 罠を仕掛ける最中にも、ジュリアンの眼前にちらつくのは 妻と娘、そし... ...続きを見る

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2017/07/25 23:23
200w REVIEW '17 『追想』
虚しい闘いだ。 たとえ復讐を果たしても、ジュリアンに“勝利”はない。 「早く子供を作りましょう」。 クララの囁きが彼の脳裏に、 果たされなかった約束への後悔とともに甦る。 敗色濃厚に追い詰められたナチスの暴挙に、 「不安になった。何されるか判らん」とのジュリアンの深慮遠謀は、 しかし裏目に出てしまった。 「急に悲しくなったの。ただ不安で。幸せだからよ」。 祝宴なのにこぼれたクララの涙は、 やがて来る悪夢の予感のようだ。 年齢を重ね、ナチスの爆撃に傷を負うジュリアンは、 “... ...続きを見る

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2017/07/25 20:50
200w REVIEW '17 『ダンケルク』
容赦ない空爆を前に、兵士の生命は脆く儚い。 劣勢の戦局に、「故郷へ」と切望する彼らの執念を ノーランは重低音の効果音を響かせつつ、 輸送船の出航と 負傷兵を担架で運ぶトミーとギブソンの疾走や、 海に不時着した戦闘機に身動きできないコリンズと 水中で爆撃から身を守るトミーを重ね、 観る者にその極限を体感させる。 祖国の地を踏み「何もできなかった」と嘆くアレックスに、 「生きているだけで充分だ」とある老人は応じる。 「俺たちの世代が始めた戦争で戦う子供たちを助ける」。 エンジン... ...続きを見る

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2017/07/24 21:21
200w REVIEW '17 『草原に黄色い花を見つける』
絵に描いたような“愚兄賢弟”だ。 弟トゥオンは兄ティエウの騙し討ちで額に石を受けても、 留守中に愛する“小さなおじさん”を見殺しにされても 文句ひとつ言わず、 いじめられる兄に加勢し、形勢逆転させる。 豪雨による洪水に、 木切れの船を浮かべて災いが去るのを忍耐強く待つ。 弟は80年代ヴェトナムの精神性を体現するかのようだ。 ムーンとの“ままごと”に嫉妬した兄の 理不尽な殴打の“罪”を我が身に背負い、 それが原因で“寝たきり”になった弟を乗せた荷台を押す懸命さが、 謝罪さえな... ...続きを見る

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2017/07/20 22:00
REVIEW 「EUフィルムデーズ 2017」 『すべて売り物』
REVIEW 「EUフィルムデーズ 2017」 『すべて売り物』 いきなりモノクロームの画面に、ひとりの男性が突然、列車に飛び乗り損ね、轢かれる姿が映し取られ、観る者の胸を衝くが、そこで銀幕はカラーに転じ、それが映画撮影中の監督自ら挑んだスタントの一場面であることが判る。危険な撮影を終えたとはいえ、しかし現場の不穏な緊張感はたゆむ気配はない。本来、このスタントをするはずだった主演男優がいつまで経っても現れないのだ。 ...続きを見る

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2017/07/19 22:28
200w REVIEW '17 『ロスト・イン・パリ』
フィオナの携帯の着信音は唄う。 「自虐的でおバカな私」。 セーヌに転落し、船上レストランで踊り、エッフェルによじ登る。 アベル&ゴードンはフィオナとドムの世間との違和を 体当たりのパントマイムで視覚化するが、 笑いのための“ドジ”は苦痛だ。 カナダの旗が突き出たフィオナの大荷物は、 ただでさえ“不器用”な彼女の前途をことごとく阻む。 ベンチに腰掛けたマーサとダンカンの足首ダンスは愛らしく、 野良犬も“好演”だが、 エッフェルからパリを見下ろす解放感が弾まないのは、 彼らの笑... ...続きを見る

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2017/07/11 22:27
REVIEW 『ボンジュール、アン』
REVIEW 『ボンジュール、アン』 人生の“寄り道”の何と愉しく胸騒がせることか。その旅に「彼との旅は一生の思い出よ」と称賛される“ガイド”の同行があれば最高だ。 ...続きを見る

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2017/07/06 01:23
200w REVIEW '17 『俺たちポップスター』
「俺は攻撃的過ぎた」。 コナーは述懐するが、 彼はオーエンが指摘するように「7歳のガキ」のままだ。 名声に浮かれ、幼馴染みや敏腕マネージャーと訣別し、 セレブ狙いの恋人に公開プロポーズする愚行は、 笑えない軽率さだ。 彼らは『罠にかかったパパとママ』の模倣で 友情が修復できると信じている。 そんな絵に描いた“転落劇”は業界パロディにしても、 追跡キャメラはハンターを狙い、早くも次の獲物が現実だ。 コナーが“アレルギーのマシュー・モディン”の仮装中に 「自分らしくあれ」と気づ... ...続きを見る

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2017/07/04 23:57
REVIEW 『少女ファニーと運命の旅』
REVIEW 『少女ファニーと運命の旅』 第二次世界大戦下、ユダヤ人の子供たちは我が身に迫るナチスの脅威をどれほど理解していたのだろう。両親にとっては、我が子との永遠の別れを覚悟した支援組織での“避難生活”も、少年少女にはひとときの“林間学校”とそう変わらない気安さは、彼らが家族へ送った手紙からも窺える。それゆえ、最初の避難所からマダム・フォーマンの屋敷に辿り着いたとき、その女主人の「小さな子供がいるなんて」との嘆きの声にファニーは思いがけない衝撃を受けたのだ。 ...続きを見る

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2017/07/01 21:46
REVIEW 『君はひとりじゃない』
REVIEW 『君はひとりじゃない』 「愛する者は、決して病まない」。 アンナはヤヌシュをこう諭すが、彼とオルガ父娘が“病んだ”のは、今は亡き妻を、母を愛しすぎたからだ。その喪失感にとらわれて、遺された父子は互いに慈しむ術を見失ってしまった。 ...続きを見る

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2017/06/30 22:48
REVIEW 「EUフィルムデーズ 2017」 『エディットをさがして』
REVIEW 「EUフィルムデーズ 2017」 『エディットをさがして』 女性写真家として1930年代のイギリスで活躍したエディット・デューダー・ハート。その彼女の死後、実は冷戦時代、KGBのスパイだったことが明らかになる。親族の誰一人として知らなかったその“二重生活”を、彼女の従甥であるユンク監督が、当時のドキュメンタリー、エディットを知る人物へのインタヴュー、そして当時を再現したアニメーションで辿るが、時代を追ったそれらは断片的にしかすぎず、それも証言者の立場によって相反する。そして何より、スパイ活動の真相の壁として立ちはだかるのは、今の世も変わらぬ旧KGBの... ...続きを見る

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2017/06/28 22:57
REVIEW 「EUフィルムデーズ 2017」 『ナイトライフ』
REVIEW 「EUフィルムデーズ 2017」 『ナイトライフ』 「この国で何かがきちんと明るみに出たことがあったかしら?」。レアの親友ターニャはさらに続ける。「犬より人間のほうが危険よ」。その彼女の言葉さながら、映画もまた深夜の路上に“犬に噛まれた”弁護士の血まみれの身体を突然、露わにした後、幾つもの証拠の周辺で真実は闇の中に葬り去られる。 ...続きを見る

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2017/06/27 20:26
200w REVIEW '17 『いつも心はジャイアント』
意識不明の病床で「ママ」と呟いても、 リカルドの願いは聞き届けられない。 ならず者たちに揶揄される彼は、 ロランドや施設の仲間たちに恵まれたが、 彼の希求する母は白いオウムとアコーディオンに囚われている。 誕生日の朝、リカルドは自転車で母の施設へ疾走し、 病室の扉の前でハーモニカを吹き、 ポスト窓から覗く瞳に、かすかな母の愛を感じ取る。 ペタンクの試合中も、彼を鼓舞するのは胸に収められた母の写真だ。 ロランドは言う。 「地球が回らないなら、宇宙を回せばいい」。 最底辺であえ... ...続きを見る

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2017/06/25 23:26

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