200w REVIEW '20 『ポルトガル、夏の終わり』

泣き腫らした眼で早朝のシントラを彷徨うジミーに、
「優しくなれ。きみが世界の中心じゃない」と忠告される
フランソワーズの“終活”とはいえ、
他者の心までは操れない。
ゲイリーからの出演依頼に1年かかると聞き、
「本気じゃない人は、アイリーンは嫌いよ」と撥ね退けるのは、
ままならぬ自らの生命への苛立ちか。
フランソワーズは、アイリーンをポールの“運命の人”にと画策するが、
その初対面からジミーの“次の人”に相応しい。
真っ先に山頂に立ち、家族を迎えるフランソワーズの後姿は、
スカーレット・オハラのようだ。
「明日はまた別の日」。
“結婚の泉”と“病を快癒させる水”を有する信心深いカソリックの街では、
奇跡は日常茶飯事だ。

Frankie
2019年フランス=ポルトガル映画
配給=ギャガ
監督=アイラ・サックス
出演=イザベル・ユペール、ブレンダン・グリーソン、マリサ・トメイ、ジェレミー・レニエ





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この記事へのコメント

2020年05月30日 15:52
ドビュッシーの「アラベスク」が、
マサンス海岸を歩く、両親の離婚に戸惑う少女マヤの感傷に
劇的に寄り添う。