200w REVIEW '20 『デッド・ドント・ダイ』

「まずい結末になりそうだ」。
ダイナーの惨死体を「ゾンビの仕業」と言いのけたロニーに、
その真意を「脚本に書かれていたから」と
手の内を明かさせるジャームッシュは返す刀で、
世捨て人ボブの視線から「ゾンビは物質主義の遺物」と一撃を見舞う。
「何ていかれた世の中だ」。
経済至上主義の世では、死体と雑魚寝するクリフも、祖母を懐かしむミンディも、
“ロメロ風”ポンティアックが愛車のゾーイも容赦ない。
襲うも襲われるも「最初から幽霊だった」。
ゾンビの首を華麗に切り落とす謎の女は、地球を見棄て、
そんな醜悪を動物たちが身を潜める“ボブの世界”から傍観する、
保護施設の性差に囚われない3人の“新人類”が欲とは無縁の価値観を開く。


The Dead Don't Die
2019年アメリカ=スウェーデン映画
配給=ロングライド
監督=ジム・ジャームッシュ
出演=ビル・マーレイ、アダム・ドライヴァー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー






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この記事へのコメント

2020年05月29日 12:20
“白人優位主義者”フランクの“飼い犬”の名前が
ラムズフェルドとは痛快だ。
鑑賞後、コロナ禍に陥った今、
マスクを買い漁り、日用品を貪る現代人が、
経済至上主義のゾンビと重なって映る。