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“救済”さえも地獄経由とは、マドンナらしいアプローチだ。 嘘はつかないと背徳の予防線を張るAKの矛盾こそ、 コインの表裏のごとき彼女のクリエイティヴの根源なのだろう。 日銭を稼ぐため、ホリーがバレエからストリップ転じるのも凋落願望の反映か。 しかし肝心の映画は、挑発的なわりにおとなしい。 幼少期のAKの虐待映像がライヴの背後で揺らぐとき、 スパンキングの顧客が忌まわしい父の記憶と重なるが、 その彼の“堕落と見識”の根源に踏み込まないのは物足りない。 人生に“飢えた”ジュリエットがアフリカの飢餓に何ができるのか、 彼女の旅行鞄は薬漬けだ。 AKとフリン教授の友情や 家庭不和の2人の中年男の改心も予定調和の私映画だ。 Filth and Wisdom 2008年イギリス映画 配給=ヘキサゴン・ピクチャーズ 監督=マドンナ 出演=ユージン・ハッツ、ホリー・ウェストン、ヴィッキー・マクルア |
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